兼業主夫看護師ブログ

兼業主夫看護師です。ADHDの妻を持ちながら、夢に向かう日常を淡々と書き連ねる初心者ブログです。

【資格をとるために】34歳、勉強始めました。

おはようございます、兼業主夫看護師のおつるです。

 

もうすぐ試験があります。「ACLS」という急変時対応の技術を取得するための試験です。この試験に受かると、「ACLSプロバイダー」という資格を持つことができます。持っているからといって新しくなにかできる、というわけではありません。看護師なら必ず取得しなければならない資格でもありません。ただ、急変患者を救うための技術の向上だと私は思っています。この試験をもって自分の技術であったり、手技を洗練したり、知識の振り返りをしています。

 

どのような資格内容なのか。大きく分けて2つです。

①BLS(Basic  Life  Support)プロバイダー

心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことで、専門的な器具や薬品などを使う必要はありません。一般の方でもBLSプロバイダー資格を取ることは可能です。

 

②ACLS(Advanced  Cardiac  Life  Support)プロバイダー

病院等医療機関において医師や救急救命士が行う二次救命処置。専門的な技術が必要となります。

 

1回取得すれば良いものではなく、2年ごとに更新時期があります。この更新も自己申告なので、1回取得してもうじゅうぶん覚えたと言って更新しない人もいます。先にも言ったように、更新しないからと言って悪いわけではありません。自己満足的な要素はあると思います。

 

更新しない大きな理由は受講料、更新料が高いことです。だいたい1,5000円くらい。持ってても持たなくても良いと言われれば、高い金額を払わなくて済む方を選びがちです。更新しないからと言って、私の所属する集中治療部(以下、ICU)では、手技や知識の看護師の優劣はないと思っています。急変対応が多く、臨床経験が豊富だからです。

 

私も臨床場面で急変によく遭遇しますし、手技や知識もある方だと思います。なぜ、私が高い受講料を払って「ACLSプロバイダー」資格を必要としているのか、それはインストラクターになるためです。自分だけで満足せず、今度は自分の手技や技術を学ぼうとしている看護師たちに還元しようと思ったからです。

 

とても向上心のある理由に聞こえますが実際は先輩に「取ってみたら?」と催促されたからです。自分発信ではなく、周りに勧められたからというのが本当の理由です。

 

別の話ですが、私の同期入職者たちはいろいろな研修や資格を受けて少しずつ上に行きはじめていますので、そういう話を聞くとやっぱり焦るものです。

 

そういう焦りもあり、先輩の後押しもあり「じゃあ自分もなにか資格…ACLS受けてインストラクターになるか」っていう経緯です。

 

そこまで厳しい試験ではありません。落とす試験ではありませんし、チームダイナミクスが大事になってきます。チーム皆で受かろうっていう雰囲気の下で行う試験になります。

 

雰囲気とかやっていることはYouTubeでも動画チャンネルがありましたので見てみてください。私もこのチャンネル見ながら勉強させてもらっています。知識や技術が私の病院独自のやり方なのか、一般的な方法なのか確認のためにも助かっています。


www.youtube.com

 

試験は2日間にわたって実施されることもあるそうですが、私の勤める病院では丸一日かかって行います。だいたいの流れとしては、以下の3つです。

  1. 映像を見て実際に人形を使って体を動かす。
  2. チームで協力して人形を使って擬似の心電図モニターをみて不整脈を読み取り、迅速に必要なことを判断して指示を出し、原因検索をしながら自己心拍再開(ROSC)を目指すというシナリオを解く。
  3. 筆記試験をして終了。

 

シナリオの主な疾患は、以下の通りです。

  • 心停止
  • 頻脈
  • 徐脈
  • 脳卒中
  • 急性冠症候群

などが挙げられます。

 

それぞれに、適応となる薬や心臓マッサージ、電気ショックなどがあるので覚えるのが大変です。一応、上記の症状別の対応表(アルゴリズム)というものがあってそれを覚えるのが主な勉強法になります。

 

筆記試験だけであればそこまで難しくはないのですが、先ほども言ったように本番はランダムでシナリオが提示され、自らがリーダーとなってどのアルゴリズムかを考え把握し、周囲に伝えてスタッフを動かし、原因検索をします。すごく緊張します💦でも、そこで大事なのがチームダイナミクスです。一人で悩まずにチームで解決するのがこの試験の醍醐味であり、医療の本質だと思っています。

 

一日中勉強して頭を使い、心臓マッサージをしたり、緊張しながら急変対応シナリオを解き明かさないといけないので、終わったころには心身ともにヘトヘトになります。

 

現在、休みを返上して勉強中です。しかし、これまで何回か更新もしているので、勉強も知識の再確認がほとんどです。「こんなことやったなー」みたいな振り返りメインなので、試験を重ねるごとに簡単に思えるようになってきました。

 

これ以上は専門的な薬剤や知識のひけらかしになるので、より話がつまらなくなると思いますのでここまでにします。でも、アウトプットもしていきたいとは思います。