人生ピンチの話〜献血編〜
おはようございます、兼業主夫看護師のおつるです。
以前、人生ピンチの話で結婚式のことを書いたんですけど、また別で思い出したピンチの話を思い出しました。
結構最近の話です。2ヶ月くらい前だと思うんですけど、献血に行った時の話です。
私はいつも成分献血を選択しています。理由は、インターバルが2週間なので、全血よりも回数を稼げるからです。
ちなみに全血はインターバル2ヶ月だったと思います。
全血と成分献血で違うのは拘束時間です。全血は30分未満で終わるのに対し、成分献血は1時間〜1時間30分と結構長めに拘束されます。
針を刺されたまま、結構な時間拘束されます。
なので、献血開始前に必ずトイレをすまして挑むのですが、この時は何か変でした。
頻尿になりそうな希釈尿でした(汚くてすみません)。
もしかしたらトイレちかくなるかなーと一抹の不安を感じつつ、献血ルームのリクライニングチェアに座りました。
なんの問題なしに献血開始。予定時間は1時間20分とのこと。ちょっと長いなぁ、と思いました。
早く終わってくれーと願いながら寝て時間を潰しました。
目が覚めると、まだ45分しか経ってない。まだ30分以上もある。
あれ?なんか、ちょっとしたい感じがしなくもない。
あれ?なんか、トイレ行ってもいいくらいにいい感じに尿意感じるなー。
認めたくはありませんでしたが、トイレに行きたくなりました。
ヤバいと感じつつ、でも意識しすぎると余計にしたくなりそうだったので、テレビに集中しようと思いました。
それでもだんだん堰き止める力が強くなっていき、その尿意も波があって、落ち着く時もあれば、押し寄せる時もあり孤独な戦いでした。
意識しないなんて言ってもいられなくなりました。時間が経つのも遅く感じました。
(これ、ホントに終了までもつのか?中断ってできるのか?中断したら、この輸血はパーになるのか?もしや、尿瓶が用意されてたりとか?)
いろんなことが頭によぎって、もう何も考えられなくなりました。
巡回している看護師、談笑している看護師、テレビや携帯をみて過ごしている方たち、そんな中で一人小さな戦争を起こしている自分。
限界に近づいてきたのか、お尻が痙攣しはじめました。もうそれくらい体を震わせていないと保たない、と無意識に体が反応したんでしょう。
小刻みに体が震え始め、
(あ、いよいよヤバいな)
と、悟りました。まだ終了まで10分弱ある。もうコレは無理だと決心がつき、勇気を出して手を挙げました。
「どうしました?」
看護師さんが心配そうに詰め寄ります。
「ちょっとトイレ行きたいんですけど、どうしたらいいですかね?」
と、意識が若干薄くなりながら尋ねました。
看「ごめんなさい、気づかなくて。もう終了にして、血を返して終わらせるわね。返す時間まで待てる?」
私「はい、大丈夫です(全然大丈夫じゃない)。」
看「体も冷たいし、そりゃあトイレも行きたくなるわ、ごめんなさいね。」
私「いえ、そんな…(血を返すのは何分かかるんだ?涙)」
5分後
看「はい、終わった!気をつけて(椅子から)降りてね。この廊下から行くのが最短だから!終わったら、また戻ってきてね。」
私「すみません、ありがとうございます。」
見たこともない関係者専用の廊下を小走り、トイレに向かいました。
勝った…
まず初めに思い浮かんだ言葉でした。全てが解放された瞬間でした。我慢しすぎて、お下の感覚がバグってました。
用を済ませ、献血ルームに戻り、止血処置を施されて無事に献血を漏らすことなく完遂させました。
もうトラウマすぎます。
献血に限らず、こういった拘束されるのって本当に嫌です。恐いです。なので、献血行く前々日くらいから水分は多めに摂らないようにしています。
(本当は摂ったほうがいいのだけれども)
父親が頻尿体質でベッドの脇に尿瓶を置いて、いつ起きてもすぐに出せるようにしているのだそうです。
最初それを聞いた時は笑ってしまったのですが、笑えなくなりました。お父さん、笑ってごめんなさい。
他にも似たようなことが大学受験にもありました。私は、ガスが溜まりやすい体質も持っています。よくオナラが出ます。
大学受験二次試験会場、席は前の方で、大学の講義室なので、左右の間隔は空いているけれども、前後間隔がなく真後ろに人がいる状態でした。
試験時間は2科目で合計4時間の拘束。静かな試験会場の講義室。私の体内でガスは生成され、門前まで到達。
だが出さずに引っ込めて腸内に溜まる。生成されても出せない悪循環。体内でガスが暴れているのが分かる。音もする。
周りに聞こえてないのかな?と不安になる。そして、口臭が臭うのでは?という事実なのか錯覚なのか分からない境地に辿り着く。
全然、試験に集中できない。トイレに行ってこのガスどもを解放させたい。でも、手を挙げる勇気がない。
でも、どんどんガスは溜まる一方で堰き止める力もだいぶ限界まで来ている。
どうしたらいいんだ?
と言ったところで、私の記憶は途絶えてしまっている。とりあえず、人前で出してはいない。
手を挙げてトイレへ行ったのか、我慢を貫いて試験を終えたのかは定かではない。が、試験は受かって大学進学はできた。
この件は良い思い出補正されているが、献血はこれからもやっていくので、いい歳して公衆の面前で失禁するのは冗談ではすまされない。
献血は意外なところに落とし穴がある。
献血終了後によく、貧血で倒れたり、意識消失して寝込む人もたまに見かけるが、私みたいな失禁リスクがあるということも覚えていてほしい。
献血、侮ることなかれ
以上、最近の人生ピンチ回でした。